三大勅祭のひとつ”春日祭”

春日祭は奈良県奈良市にある春日大社の例祭で三大勅祭のひとつです。
毎年3月13日に行われ、国の繁栄を願う大切なイベントとして広く知られます。
天皇家からの奉納品を持参した勅使が訪れ、春日の神様に奉納します。
勅使が来る前に宮司以下の神職により本殿の扉を開き奉る祭りがあります。
勅使を迎えるのは二の鳥居の前になります。
勅使の一行は様々な装束を見にまとい参勤します。
装束は華やかで、長い裾を引いて優雅に歩きます。
始めに神社でお供えをして勅使のお祓いを祈願することになります。
春日祭の創始は850年とされ、春日大社を氏神としていた藤原氏の栄華を反映したものとなっています。

三大勅祭とは

京都・葵祭、京都・岩清水祭、奈良・春日祭

私たちが見れる春日祭の儀式

見ることができる儀式は少ないものの、参道での神事や勅使の行列を見に遠方からも多くの観光客が訪れます。
春日祭の時間は短いですが、古式の装束を着た人々と白馬の行列を見ることができます。
王朝絵巻のような行列は、参道に到着して二の鳥居に進みます。
二の鳥居をくぐって儀式を行い、回廊内に入ります。
一般人が見ることができるのはここまでで、回廊内では重要な神事が行われます。

重要な神事

馬は神殿前などを綱にひかれながらまわりますが、現在は3回まわります。
昔は8回もまわっていましたが、神殿前の階段は急で降りにくいので3回になったことで馬の負担は軽くなっています。
回廊は回廊内の四方を巡る建物で、南回廊は南門を中心にして東西に21mずつ広がっています。
両端は東西の回廊につながり、東回廊は約37mあります。
西の回廊は約57mもあり、北回廊は27mで西回廊とだけ接しています。
回廊は本殿の後ろにまわり込む前で終わります。
東西の回廊の長さが違うのは特殊な構造になっているからです。

春日大社参拝のお作法

春日大社で参拝を行う場合は、真心をこめてお参りすることが最も大切なことです。
神前では作法に則りお参りします。
参道は神様が通る道なので中央を歩くのは避けます。
鳥居は神聖な空間を示す結界になります。
神社の鳥居まできたら一礼します。
参拝の際は身を清めることも大切です。
ひしゃくに水を取って左手から洗います。
左手と右手を順番に洗ったら左手に水を受けて口をすすぎます。
口をすすいだら左手を洗って後から来る人のためにひしゃくを立てて柄を洗っておきます。
さい銭を入れる際に投げる人がいますが、さい銭は神仏にお礼やお願いの気持ちを込めて供えるものです。
さい銭を投げる行為は失礼になるので、混んでいてもさい銭箱の前に行き心を込めて入れます。
神社の拝礼は深々と二礼し、拍手を2回行います。
右手を下に少しずらして拍手し、祈りを捧げたら深く一礼して拝礼を終えます。

春日大社国宝殿

春日祭を訪れた観光客の中には春日大社国宝殿に寄る人も多いです。
春日大社国宝殿には春日大社が所有している国宝が352点、重要文化財が971点もあります。
所蔵している文化財の多くが平安時代に製作されたもので、王朝時代の美しい工芸品などが展示されています。
平成28年10月1日にリニューアルオープンし、現代的な美術館として高い機能を持ちます。
1階には祭礼を紹介する視聴エリアがあり、2階には企画展示室があります。
企画展示室では特別展に合わせて宝物を随時公開しています。
春日の土地は太古の昔から人々が神の存在を信じてきた聖地としても知られます。
国宝殿の導入部は聖地を光と水で表現しています。
鏡に見立てた大きな水盤がスクリーンとなり美しい映像が投影されます。
大展示室は上方が高い空間になっているので、宝物がゆったりと展示され見やすくなっています。
奥に進むと段階的に高さが下がるため、王朝時代の宝物をじっくり鑑賞できます。
平安時代から南北朝時代までの有名な刀剣があり、一般の人もよりよい環境で刀剣を鑑賞できるように工夫されています。

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